AppSheetとkintoneを徹底比較|中小企業はどっちを選ぶべき?

kintoneとAppSheetは、どちらもノーコードで業務用システムを作ることができるクラウドサービスです。業務用システムに特化しているため、似ているところも多くありますが、実際に使ってみると大きな差があります。
そこで、今回はkintoneとAppSheet、一体どちらを使えば良いか、両者の違いを解説しながら、紹介していきたいと思います。
kintoneとAppSheetは何ができる?
kintoneの特徴
・完全初心者でも簡単にアプリをつくれる
kintoneの最大の魅力は、初心者でも簡単に操作ができる点です。ほぼすべてにおいて、ドラッグ&ドロップでシステム開発が完結するため、複雑な操作が必要ありません。ITに不慣れな人でも、直感的に操作ができ、追加で勉強しなくても良いため、スムーズに導入することができます。
・日本企業向けで業務管理がしやすい
本の中小企業が抱える「Excel管理の限界」や「紙とメールでの情報分散」といった課題に非常にマッチした設計がされています。顧客管理・案件管理・日報・問い合わせ対応など、日本企業でよくある業務をそのままクラウド化できる点が強みです。また「承認フロー」「コメント機能」「権限管理」など、日本企業の組織文化に合わせた機能が標準搭載されているため、複雑な設定をしなくてもすぐに運用を開始できます。
・手厚いサポート体制
kintoneは公式マニュアルや動画学習コンテンツが整っており、操作方法を自分のペースで学べます。また、チャットやメールで日本語サポートに相談でき、疑問点をすぐに解決できる点も安心です。さらに、全国に導入支援パートナーがいるため、設定代行や運用支援など必要に応じて専門家に頼ることもでき、ITが苦手な企業でも無理なく活用できます。
AppSheetの特徴
・複雑なシステムがつくれる
基本的にノーコードでは複雑なシステムがつくれません。これがノーコードの一番のデメリットと言って良いでしょう。しかし、AppSheetはかなり複雑なシステム作成が可能で、やろうと思えば基幹システムに近いシステムを作ることができます。OCR(画像からの文字抽出)やAIの埋め込みなど、高度な機能が豊富に揃っているのも大きなポイントです。
・Google提供サービスとの連携力
AppSheetはGoogleが提供しているノーコード作成ツールです。そのため、スプレッドシートやGoogleフォーム、GmailなどのGoogleサービスと強力な連携ができます。さらに、Google Cloudというクラウドサービスのと連携も可能で、これにより大量のデータ処理や高度なシステム開発を可能にします。
・モバイル端末での高い操作性
AppSheetはスマホやタブレットで使いやすいことも大きな特徴です。画面が見やすく操作も直感的なため、建設現場の作業員や製造ラインのスタッフ、営業担当者など、事務所を離れて働く人にとって強力なツールになります。現場で撮った写真をすぐ添付したり、位置情報を自動記録したりできるので、外出先での報告や共有が効率的に行えます。
どっちが安い?金額を比較
どちらとも主なプランが3つあります。エントリープラン、スタンダートプラン、エンタープライズプランをそれぞれ比較した表でまとめました。
エントリープラン
項目 | AppSheet | Kintone |
|---|---|---|
料金/月 | 5ドル/1ユーザー | 1,000円/1ユーザー |
初期費用 | 0円 | 0円 |
最小ユーザー数 | 1ユーザーから | 10ユーザーから |
最大アプリ作成数 | 無制限 | 200個 |
自動化機能 | スケジュール実行、メール通知などの基本的な自動化 | リマインダー通知、レコードの条件通知 |
無料トライアル | 10ユーザーまでプロトタイプ作成・テスト可能 | 30日間無料 |
スタンダードプラン
項目 | AppSheet | Kintone |
|---|---|---|
料金/月 | 10ドル/1ユーザー | 1,500円/1ユーザー |
初期費用 | 0円 | 0円 |
最小ユーザー数 | 1ユーザーから | 10ユーザーから |
最大アプリ作成数 | 無制限 | 1,000個 |
自動化機能 | データ変更時の自動処理、PDF等のファイル作成、Webhookなど、より高度な自動化ボットが利用可能 | プロセス管理と連動した通知やアクションの設定が可能 |
無料トライアル | 10ユーザーまでプロトタイプ作成・テスト可能 | 30日間無料 |
エンタープライズプラン
項目 | AppSheet | Kintone |
|---|---|---|
料金/月 | 20ドル/1ユーザー | 3,000円/1ユーザー |
初期費用 | 0円 | 0円 |
最小ユーザー数 | 1ユーザーから | 1,000ユーザーから |
最大アプリ作成数 | 無制限 | 200個 |
上記の通り、全体的にAppSheetの方がかなり安く利用できます。私自身が使っていての感想ですが、多くの中小企業の場合、無料枠で収まります。
結論:AppSheetがおすすめ
私自信がAppSheetを愛用しているというのもありますが、会社の業務効率化を目指すのであれば、AppSheetが最適です。
理由は、料金と拡張性の高さです。
料金はノーコードサービス全体の中でもかなり安い方で、無料枠も大きいため、実験的に始めるにはもってこいです。特にGoogle Workspaceを利用している場合はCoreプランが無料になるので、既に利用している方は特におすすめです。
そして、何より拡張性の高さがとても一番の決め手です。多くの中小企業の持つ課題として、業務フローとシステムが合わないというのがあります。ノーコードは市販システムと違い、ある程度自社の業務によせたシステを簡単に作れることがポイントです。しかし、実際どれだけ寄せられるかについては、ノーコードである以上限界があります。その中でも、AppSheetであれば、かなりイレギュラーの業務フローにも対応できます。そのため、自社の業務のためにカスタマイズされた最適なシステムが作れます。
とはいえ、拡張性の高さと開発の難易度は密接に関係します。kintoneは最初から最後までドラッグ&ドロップで完結しますが、AppSheetの場合それなりに複雑にしようと思ったら、関数やデータベースの知識は多少必要になります。
その点、本ブログでは、AppSheetのキホン操作から実際の開発まですべて解説しているので、わからないことがあればぜひ参考にしてください。